『パフォーマンスを落とさないために。 アスリートに必要な“股関節機能”を守る3つの習慣』

 

【はじめに】

股関節は、走る・跳ぶ・蹴る・ひねる…すべての動作の“起点”。

特にアスリートにとって、股関節機能の低下は、パフォーマンスダウンやケガのリスクに直結します。

今、どれだけ筋力があっても、使い方やケアを誤れば、確実にダメージは蓄積していきます。

今回は、アスリートが今すぐ実践できる「股関節機能を予防・維持するためのポイント」を紹介します。

 

【1. アスリートが股関節機能を落とす原因】

・過度なトレーニング負荷による筋バランスの崩れ

・リカバリー不足による可動域制限

・片側への偏った使い方(利き脚・軸脚の影響)

・腸腰筋や臀部筋群の機能低下

・股関節を“動かす”より“使い倒す”パターン化

パフォーマンスを支えるはずの股関節が、逆にブレーキになってしまうのは避けたいところです。

 

【2. 股関節機能の維持・予防に必要な3つのポイント】

①「モビリティ×スタビリティ」のバランスを整える

・モビリティ(可動性):特に股関節の屈曲・伸展・外旋・内旋の可動域をしっかり確保すること

→おすすめ:ヒップオープナー、90/90ポジションストレッチ、ワールドグレイテストストレッチ

・スタビリティ(安定性):股関節周囲(中臀筋、大臀筋、小臀筋、深層外旋六筋)の安定性を強化

→おすすめ:ヒップヒンジ、パワーウォーク、片脚スクワット

 

② 股関節周囲筋のアクティベーション

トレーニング前や試合前に、筋肉を“起こす”作業が超重要。

• グルートアクティベーション(グルートブリッジ、クラムシェル)

• 腸腰筋の収縮トレーニング(レッグレイズ系)

• ダイナミックストレッチで神経系も刺激する

「股関節を使える状態」にセットしてから動く。これがケガ予防の第一歩。

③ 体幹と連動させた動き作り

股関節単体ではなく、「体幹〜股関節〜膝〜足首」までが連動して動ける状態が理想。

・ローテーショナルエクササイズ(メディシンボールスロー等)

・シングルレッグ系(片脚ジャンプ、片脚デッドリフト)で軸のコントロールを養う

・コーディネーショントレーニングで感覚も育てる

 

【3. 日々のチェックポイント】

・股関節の左右差(動き・柔軟性・安定性)

・デッドリフトやスクワット時のフォームの崩れ方

・片脚で立ったときのバランス

・可動域が狭まってきていないか(特に内旋・外旋)

 

【まとめ】

アスリートにとって、股関節は「エンジン」と「ハンドル」の役割を持つ部位。

それを守ることは、パフォーマンスアップと長期的なキャリアの両方を意味します。

強さだけじゃなく、「動ける股関節」を保ち続けることが、真の競技力につながる。

オーセルトレーニングジムでは特に股関節や胸郭の動き作りなどを細かくアプローチさせていただいています。

今日からでも遅くありません。是非、股関節のケアに取り組んでみてください。